死に物狂い

他人から影響を受けやすい人間のフィクション日記

読書

『ハジケテマザレ』を読んだ

『ハジケテマザレ』を読んだ。本当に面白かった。 bookclub.kodansha.co.jp 文芸好きで金原ひとみ(敬称略)を読んだことがない人は少ないだろうと思うのだが、そう言う私は読んだことがなく、厳密に言うと芥川賞受賞当時に『蛇にピアス』を手に取ったことは…

『誰も悲しまない殺人』を読んだ

『誰も悲しまない殺人』を読んだ。以下ネタバレを含む。 www.hayakawa-online.co.jp

『ラストコールの殺人鬼』を読んだ

『ラストコールの殺人鬼』を読んだ。 www.akishobo.com ミステリかと思って手に取ったらノンフィクションだった。ノンフィクションでも謎解きの要素を持つ作品はあるが、本作は「犯人は誰か」に主眼が置かれているわけではなく、その点で一般的なミステリと…

『葬式同窓会』を読んだ

『葬式同窓会』を読んだ。以下ネタバレを含む感想。

『サブカルチャーのこころ』を読んだ

『サブカルチャーのこころ』を読みました。以下、感想を述べています。 サブカルチャーのこころ: オタクなカウンセラーがまじめに語ってみた 作者:笹倉 尚子,荒井 久美子,岩城 晶子,植田 峰悠,大島 崇徳,片岡 彩,髙井 彩名,田中 智之,長行司 研太,德山 朋恵,…

『小説家と夜の境界』を読んだ

『小説家と夜の境界』を読んだ。以下、ネタバレを含み感想を羅列する。 小説家と夜の境界 作者:山白 朝子 KADOKAWA Amazon

ゼロで死ぬために貯め続ける『DIE WITH ZERO』と『サイコロジー・オブ・マネー』を読んだ

DIE WITH ZEROとサイコロジー・オブ・マネーを読んだ。以下は感想の羅列である。

『介護者D』を読んだ(あるいは、役割を得ることについて)

『介護者D』を読んだ。以下は感想で、本作のネタバレを含み、引用箇所のページ数表記は書籍版のページ数を示す。 介護者D 作者:河﨑 秋子 朝日新聞出版 Amazon 主人公の琴美は、東京で派遣社員として暮らす独身の30歳女性。父親の介護のため札幌に帰る。も…

『終わらない週末』を読んだ

『終わらない週末』を読んだ。以下、作中のネタバレを少しばかり含む。 終わらない週末 作者:ルマーン アラム 早川書房 Amazon 読む人によって評価が割れそう、という感想は多くの人が抱いているらしく、また実際に割れたそうで、その理由は解説でまさに解説…

『「推し」の科学』を読んだ

『「推し」の科学』を読んだ。(引用中のページ番号は本書(書籍版)におけるページ番号を指します) 「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か (集英社新書) 作者:久保(川合)南海子 集英社 Amazon 「推し活」を能動的な行為が伴うファン活動…

『黒牢城』を読んだ

『黒牢城』を読んだ。以下、作中のネタバレを少しばかり含む。 黒牢城 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 創作物に関して苦手なジャンルがいくつかあるが、時代小説はその一つだ。名の知られた人物について書かれている場合、史実との境界線が分からず、物語と…

メタバースを知ろうとする

バズワード化している(という表現自体ももはやバズワード化している気がする)『メタバース』について、概観できるものはないかしらと二冊の本を手に取った。ちなみに私は、Oculus Goを持っていたぐらいのレベルでしか、メタバースらしいものには触れたこと…

成人男性が児童書を読んでもいいのか。いいに決まっているだろう。と思って『彼の名はウォルター』を読む。

いつものように図書館の新刊コーナーをうろついていると、懐かしい作者名が目に入った。エミリー・ロッダ。彼女の作品と初めて出会ったのは小学生の頃である。『リンの谷のローワン』をよく読んでいた。いやいや、エミリー・ロッダ作品といえば『デルトラ・…

9月に読んだ本など

10月はまだ1ページも読めていないらしい。

8月に読んだ本など

通勤時間が増えると読書時間も増えるらしい。痛し痒しだね。 ガダラの豚 I (集英社文庫) 作者:中島らも 発売日: 2013/07/25 メディア: Kindle版 日替わりセールで購入したもの。そういえば中島らもの本読んだことねえな、丁度いいやと思って読んだ。買ってか…

1月に読んだ本など

そこそこ読めたが内容は覚えていない(定期) 別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ) 作者:佐々木 閑 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2017/02/25 メディア: ムック 100分de名著シリーズのバックナンバ…

12月に読んだ本など

本年もよろしくお願いいたします。 言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか (集英社新書) 作者:塙 宣之 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/08/09 メディア: 新書 原型となるWebの連載を読んでおり、とても面白かったので買った。 「関東芸人はなぜM-1で…

11月に読んだ本など

セールの中から面白そうなものを探すのではなく、なにかのきっかけで読みたいと思ったものをその時に買うほうが経済的にも精神的に良いですね。

10月に読んだ本など

11月は一冊も読めない予感

9月に読んだ本など

こういうのは始めると大体読まなくなるものだ。その昔、何度読書感想ブログを始めて、何度終わらせたか分からないが、あれは何かそれらしいことを書こうとするからあかんかったのだ。気楽にやったらええんや。 木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文…

8月に読んだ本など

何でもいいから1週間に1冊ぐらいは活字の本を読もうな、ということで日々を過ごしているのだが、その内記憶に残っているものについて、折角なのでネタバレを含まない程度に感想でも書いておこうと思った。なお、来月以降も続けるかは不明。 営繕かるかや怪異…

コンテンツツーリズムの観点からみるWake Up, Girls!の立ち位置―『コンテンツツーリズム研究』および『地域 × アニメ ーコンテンツツーリズムからの展開ー』を読んで―

先月末に飛騨地方へ赴く用事があり、ついでに高山市にも寄ってきました。高山と言えばそう、『氷菓』ですね!(諸説あり) チタンダエルを感じるめくるめく氷菓の世界 pic.twitter.com/XHey2CFuAh — そろばんや (@sorobanya64) April 23, 2019 国籍を問わな…

「聖地巡礼」の働きに係る雑感―『アニメ聖地巡礼の観光社会学』を読んで―

私が聖地巡礼というものを意識的に行ったのは、やはりWake Up, Girls!の舞台探訪として宮城・仙台に赴いたのが初めてで、「7人はここで活動していたんだな」というようなある種の感動を覚えたのですが、それはとても不思議な感覚で、今日が初めてであるのに…