セールの中から面白そうなものを探すのではなく、なにかのきっかけで読みたいと思ったものをその時に買うほうが経済的にも精神的に良いですね。
と言いつつkindleセールで見かけたので買ったもの。いつの芥川賞だったか、と思って調べたらまだ三年前だった。古いことは最近に思えるし、最近のことは古く思われる。しっかり歳をとっているなあと感じる。
主人公は「普通」ではない。ということでいかに普通じゃないかの描写があって、話はスイスイ進んでいく。ただ、そこに起伏はない。主人公の感情や感覚が見えにくい。これは意図的にそうしているのだろうと思うし、そこでもって普通じゃない感を高めているのかなと感じた。
「普通じゃない」のは周りがそう言うからそうなんだろうと理解するのであって、本人に自覚があるわけではない。真剣味がないと言った方が正しいか。何に対しても思考や行動が軽く感じられる。しかし本人の中では一貫している。
終わりをハッピーエンドと捉えるかどうかは人次第か。ここまでできるなら、単なるコンビニ定員ではなく、正社員店長(なんていう身分があるのかは知らんが)もできるのではみたいなことを思った。また店長属性を演じればいいわけだし。いや、コンビニ店員は演じられても、コンビニ店長を演じるのは難しいのだろうか。
どのキャラクタも役回りが分かりやすく、深堀りがあるわけでもないから、全体的に人形感が強い。ただ、本作はそういう要素を求めて読むものではないのだろう。それでも、コンビニの同僚たちの態度が変わっていく流れの描写は、非常に気持ちが悪くてよかった。
基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得 (ライブラリ法学基本講義)
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基本講義 債権各論〈2〉不法行為法 (ライブラリ法学基本講義)
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通読という名の流し読み。いまいち民法改正の影響有無を理解・整理できていないレベルの人間にとっては、基本書よりも諸々の解説本的なやつに目を通したほうがいいんじゃいかと思いつつ、何も今すぐに使う知識でもなし、復習がてら読んでおくか、ぐらいの気持ち。だいたい忘れている。そして実務にはどんな影響があるんですかね(遠い目)
12月も年末にかけて何か読みたいですね…