死に物狂い

他人から影響を受けやすい人間のフィクション日記

イーハトーヴに人間の決意を見たーWake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART Ⅱ FANTASIA ~岩手公演に参加して

 WUGって一体何なんだろうなあ。と、一つのライブを終えるたびに、言い換えれば一歩づつ解散へと近づくたびに考えてしまいます。その時々で何かしら答えめいたものを出すのですが、また次の公演を迎えると、違う解釈がでてくるといいますか。いや、きっとWUGちゃんたちは最初から最後までブレていないはずですから、単に私の解釈力不足なだけなのですが、今回も唸らされることになってしまいました。

 というわけで、12月9日(日)に開催された『Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART Ⅱ FANTASIA ~』の岩手公演(昼・夜)に参加してきました。月日が経つのも早いものでと言いつつ、よく考えたら浪切ホールの公演からは約二ヶ月しか空いていないことに驚きを隠せません。確実にゴールへと向かっている実感を噛み締めて行って参りました。

 以下、毎度同じく本ツアーならびに本公演のネタバレ、および公演自体とはあまり関係のない諸々の感想を含み、さらにはやたらと長くて趣旨も不明瞭な点があること、予めご了承いただけますと幸いです。(すみません)

 

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(ナンジャモンジャの木らしい)

 東北へゆく


 人生初の東北地方、そして東北新幹線ということで金曜夜から興奮冷めやらぬ。開業前の当時、車両の愛称が「はつね」になるかならないかみたいな話でネットが盛り上がっていたのは記憶にあるものの、まさかあの緑色をした車両に乗る日が来るとは。改めて調べると、はやぶさ運行開始の年は東日本大震災の年だったのですね。この文脈で「そういうところに意味合いを感じてしまう」と書いてしまうことは不適切かもしれませんが、私にとっても2011年というのは、小規模ながらも人生において一つの区切りの年であったため、自分のターニングポイントと同時期に運行を開始したはやぶさに乗って、被災地の一つである岩手県に、東北を舞台にしたWUGのライブを見に行くということに、勝手ながらご縁を感じていました。

 

夏の市原、冬の盛岡

 「ライブは日曜だし折角だから前乗りしよう」と思い、8日の朝一に出発。無事昼前には盛岡駅に到着できました。「案外近いもんだな~新幹線すごいな~」とにこにこしながら駅のホームに降りた瞬間、その空気の冷たさに、岩手の寒さを完全に侮っていたことに気付かされました。駅の中へ降りると、待合のベンチの上には巨大なヒーター。トイレには自動ドア。ここは私が知っている世界ではない。改札を出てすぐのところで迎えてくれたそばっちに心が暖かくなるも、駅の外はやはり厳寒。手袋を持ってこなかったことを早々と後悔しました。0℃近い気温下において、ポケットは何の役にも立ちません。
 
 無意識に口から「寒いなあ…」と漏れでるなか、何故か私は市原公演を思い返していました。体中の水分という水分が抜けきる感覚を得たあの日の市原と、あらゆる体温が奪われていく今日の盛岡は、はたして同じ日本なのだろうか。もちろん答えはイエスですが、狭い日本の広さを実感し、ある種の感動を覚えながら荷物を預けるべくホテルへと向かいました。

 

散策

 歩いてまず思ったのは、どちらの方角を見ても山が見えるということ。遠くで冠雪しているものもあれば、近くで紅葉が確認できるものもありましたが、とにかくどこを見ても雄大な山々。自然に畏敬と親愛を抱く理由がよくわかります。(この日の)盛岡は全体的に騒がしさがなく、冷たい空気・山・雪の落ちる音・川の流れる音等々のおかげもあり、ふらふらと歩いているだけでとても楽しい気持ちになりました。

 ところで、盛岡城跡公園にはナンジャモンジャの木が植わっており、案内板でその名称を見た私は「ナンジャモンジャの木だってェ!?」と半ば興奮気味に公園内へ。見たことないんですよナンジャモンジャ。正確には「これがナンジャモンジャの木である」と認識したことがない。現地に到着すると残念ながら花は咲いておらず。木に付けられた解説板曰く、「春~初夏。満開時は雪のよう」とのこと。「そうか、ゆき模様か…」とよくわからない納得をして、その場を去りました。また満開のときに見に来たいものです。
 
 その他、盛岡八幡宮をお参りしたり、三ツ石神社で鬼の手形を見たり、そばを食べたりして8日は終了。早めに就寝し9日の朝を迎えました。

 

会場に向かう

 命がけの移動。とにかく地面が滑るに滑る。全くもって油断していました。地面が凍るという可能性を全く考えていなかった私は、予想以上に摩擦のないスニーカーを恨みながら、どこがアイスバーンであるのかもよくわからないため、かつて聞いた「地面と垂直に足底をついて歩く」との教えを忠実に守り、しかし所々で滑りつつ、息も絶え絶えに会場である岩手県民会館を目指したのでした。そんな私の横をママチャリや普通のランニングシューズで颯爽と駆け抜けていく盛岡の人々。あなた達は一体何者なのですか。
 

入場

 会館に入ると、眼前には荘厳な階段が広がっていました。その階段上に入場列が形成され、開場とともに一段ずつ階段を上がっていく感じは何だか非常に幕開け感があり、この時点で心が奮えていました。
 
 しかしながらそれは序の口。チケットのもぎりを終えた私を迎えたのは、奥野さんに送られた大量のフラスタ。これらを見たときの圧倒的圧倒感たるや。おなじみの方から送られているものをはじめに計9基。今回全体でどれほどの数量が送られてきたのかは知るところではありませんが、スタッフさん側であえて奥野さん宛のものを並べられたのか、単に奥野さん宛のものが溢れかえっているかにかかわらず、奥野さんファンの愛情の深さと、特に示し合わせたわけでもないにもかかわらず感じられる一致団結感に、非常に顔がほころびました。(会場の間取り的にフラスタを並べやすかったということもあるかもしれない)
 
 煽るわけではありませんが、これを見てしまうと同じガチ恋委員であるところの山下さんファンが、徳島会場に一体どのような思いをぶつけられるのか、今から期待せずにいられません。一ワグナーとして心より楽しみにしております。(煽り)

 

開演

○座席位置 昼:二階中央最前 夜:一階左部一五列

 正直なところ、半ばセトリを忘れていたので実質初観賞の気分でしたが、スキノスキルで全部思い出しました。大阪よりも紗幕が若干薄い? 座席位置の関係だけかもしれませんが、大阪よりもWUGちゃんたちの姿が見やすいように思いました。おかげで青山さんの戦闘シーンがよく見える(今回はボクシングしてましたね)。
 
 ゲーム画面パートの歓声が大きかったので、今日がPart2初参加である方が多いのかなと思いました。もとい、よく考えるとこの日がPart2"二会場目"なわけですから、普通に考えれば初めての人の方が多いはずで、大阪で四公演もやったことで感覚が麻痺しているなあと思いました。
 
アウトランダーラプソディ〕
 剣と煙と照明と影と、かっこいい要素をひたすらに集めた演出だなあと改めて感じました。最初の低音がめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。それを合図にこっちも参戦の準備を進めていきます。
 
 そして近くで見る剣は想像以上に格好いい。電飾が持つ魔力みたいなものってありますよね。鮮やかなLEDは思った以上に脳に刺激を与える。一度でいいから持ってみたいものです。
 
 残念なことに、相変わらず私の耳では永野さん・高木さん・田中さんの口上が聞き取れないのですが、この登場シーン時に違和感を覚えました。その原因は「二階から通路上の3人の姿が見える」ということでした。岩手県民会館は、浪切ホールと比べて会場を横切る通路の位置がステージに近く、そのおかげで上階からでも、客席に降りたったWUGちゃんたちの姿が確認できるのでした。そしてこの会場の造りが、後の合唱パートでも非常に活きたのではないかと私は思っています。
 
Jewelry Wonderland〕
 この曲のダンスを2階の真正面から見ることができるのは非常に幸せでした。何よりも「そっと指を噛んで考えて」のところで、上手側で一列になった状態から下手にずれて移動し、山下さんを起点に180°ターンするところ。前回も思いましたが、会場をゆっくり大きく使い、非常に空間の広がりを感じられて大好きなパートです。
 
 似たようなところではBtBの「どこへ消えてしまったの あんなにも熱いパトス」のところでしょうか。そういえばここも山下さん起点。7sensesの「7人の個性」のところも然り。単に私が斜めへの展開が好きなだけか。(そしてこれもいつも言っている気がする)
 
 言及すること自体が野暮かもしれませんが、印象に残ったので書いてしまいますと、昼公演において奥野さんに歌詞飛びがあったのですが、I-1パート後のMCで吉岡さんが「私たちも久しぶりでちょっと緊張してるところがあって」と仰ったんですね。だから何なのかまでは仰らないわけですが、タイミング的には奥野さんに対するフォローのように思われ、その直接的ではないサポートにチーム力を感じました。信じ合って支え合っている感じ。ただ、何なら何故か私も緊張してましたし、演者ならなおさらだろうというところで、他メンバー限らず腕を出すタイミングが早かったり、ツーステップが逆になっていたりしてたので、実際えげつないプレッシャーはあったのでしょう。後にあんな企画を控えているならなおさら。

 

リーディングライブ

 これまでだと、会場ごとのコーナー後にリーディングライブだった記憶があったため、「おっ」と思いました。この先一体何が起こるというのか。
 
〔もしWUGが姉妹だったら〕
 何が人を属性付けるのだろうかと見ていて思っていました。長子はしっかりとしていて末っ子は自由との一般的に評価に科学的な根拠があるのかは全く知りませんが、自分の観測範囲では納得性を帯びているところ、一人っ子であるはずの永野さんがなんで今のポジションになったのか不思議だなあと。などと言い出すと、末っ子の奥野さんはどうなるのかという話ですので、単に年齢が生まれの要素を埋めていくということでしょうか。
 
 未夕が姉として妹の真夢にダンスを教える場面がありまして、昼公演はコサックダンスだったのですが、ロングブーツでコサックを踊るなんて狂気の沙汰。筋力と柔軟性の賜物なのでしょうか。見ているこちらとしては「膝がやられるのではないか?」と心配になりましたが、難なくこなす二人。モノが違うね。


 夜公演は懐かしのChoo Choo TRAIN。他メンバーから「かや!」と呼ばれても、そこには加わらない奥野さん。相変わらずブレない。
 

合唱withイーハトーヴシンガーズ

〔"人間"奥野香耶とWUGの決意〕
 当パートは本公演の根幹を成すものであり、この時間のために岩手公演があったのだと私は言い切ります。様々な前振りにより、奥野さんは全く予想もつかない変化球を投げてくるのではないかと思っていましたが、実際には(予想がつかなかったのはそうですが)奥野さん自身の想いをド直球全力ストレートで投げてこられました。
  
〔昼公演〕
 リーディングライブの終了とともに暗転し、スクリーンが降りてきたところで、てっきり私は大阪公演でもあったメンバーの動画が流れると思ったのですが、聞こえてきたのは奥野さんの声でした。
 
 宮沢賢治雨ニモマケズ』の朗読とともに、自らの人生の岐路であった第2回アニソン・ヴォーカルオーディション当日を回顧しつつ、「サウイフモノニワタシハ"ナル"」と力強く宣言。ステージ最前に奥野さんが立ち、イーハトーヴシンガーズの皆さんとともに、『イーハトーヴの風』の合唱が始まりました。
 
 私はこの日『イーハトーヴの風』という曲を初めて聴きました。だから、元々この曲が持っている想いを完全に理解することはできていないと思います。その上で、ステージから聞こえてくる言葉一つ一つを捉え、私はこの歌を「故郷をある種の郷愁をもって称える歌」と解しました。
 
 そうすると、この日この歌が歌われたのは、純粋に奥野さんが故郷に対して感謝を伝えるためだったのではないかと思うのです。オーディションの日から、もとい幼少の頃から今に至るまで、ずっと自分を見守ってくれてきた、背中を押してくれてきた存在に対して、また一つ人生の岐路を迎えんとしているこのタイミングで、ありがとうを伝えたのではないでしょうか。
 
 加えれば、自らの故郷がいかに素晴らしい場所であるかを私たちに伝えてくれようともしたのだと思っています。私のように、この日初めて岩手に来たという人も多くいたでしょう。そんな我々に対して、ご自身の育った街について優しく教えてくれていたのです。
 
〔夜公演〕
 昼と変わり、各メンバーのメッセージが写真とともに流れるのですが(こんな時でも何故か笑いの起こる青山さんパート)、そのメッセージが全体的に「終わり」を感じさせるもので、意識的にそこへの言及を避けていたかのように思われるこれまでとの違いを感じました。そして、奥野さんによる決意の言葉とともに始まるのは『旅立ちの時〜Asian Dream Song〜』
 
 これほどに直接的な表現もないだろうと思うぐらいそのままだと思うのです。解散という一つの節目において、奥野さんはもう一度旅立つわけです。でもそれは、新たな夢をつかむため。だから振り向かない。泣くこともない。命を燃やして前に進むのです。
 
 記憶違いであったなら恐縮ですが、夜公演では昼と一つ違うところがあったと認識しています。それは、曲の途中から他のメンバーもステージに登場すること。奥野さんのやることですから、そうするのであれば、そこには意図があると考えざるを得ません。
 
 なぜ7人で歌うのか。もう何を言いたいのかお察しのことと思いますが、私はこの時間を「7人の決意を表したもの」だと解しました。他のメンバーも奥野さんと置かれた状況は同じ。再び人生の岐路に立つ中で、奥野さんを筆頭に、「7人の決意」を全員で私たちに示したくれたのだと、そう思うのです。

 

言の葉 青葉
 その決意に対して、私たちは「がんばってね」とかんたんに言えるでしょうか。昼夜ともに合唱の二曲目は『言の葉 青葉』でした。奥野さん以外のメンバーは歌の途中から客席へと降り歌唱。曲の終盤には奥野さんから「一緒に歌って」との求めが。しかし夜公演において私は歌詞を口にすることができませんでした。
 

 がんばってねと かんたんに言えないよ
 言の葉と青葉の きらきらを あおいで

 

 この曲を、ワグナーも含めたWUG全員で歌う機会を設けた理由は何でしょうか。MCで奥野さんは「みんなに頑張ってと言ってほしかったから」と仰った。それも事実だろうと思います。それを前提にするならば、「私たちの決意について、心配せず、ためらわず応援してほしい。」というメッセージなのではないか、と思うのです。7人それぞれがそれぞれに描いている未来があって、今後はそこに向かって邁進していくことになるでしょう。WUGという一つの軸はなくなるかもしれません。WUGも相当に大変だったと思いますが、これもまた多難な道でしょう。第三者が気軽に頑張れと言ってよいようなものではないかもしれない。しかし、それこそ簡単に言ってしまえばいいと。「頑張れ」と言ってくれていいと。そう伝えてくれたように思うのです。

 

〔7人の距離感〕
 先述したとおり、本会場はステージと横通路間の距離が近かかったため、奥野さんと客席の他メンバーとの距離感が絶妙なものになっており、離れつつも、7人としての一体感を保てていたように感じました。このため、一定の広がりを持たせながら、かつ場を崩さないままに、客席に降りることができていたように思います。仮に浪切ホールで同じような演出をすれば、7人の距離が離れすぎてしまい、このパートの持つ効果が薄く感じられるのではないでしょうか。その意味も含めて、本公演は岩手県民会館だからこそ完成したものだったと思っています。
 
スタンディングオベーション
 感動によって人が動かされる光景を初めて見ました。『言の葉 青葉』が歌い終わるとともに会場に響き渡る拍手。誰が合図したわけでもなく立ち上がるワグナー。二階からはみんなが一斉に立ち上がる姿がとてもよく見えました。
 きっとそれは無意識のもの。「こういうときは立ち上がるんだよな」というような思考や、意志に基づくものではありません。ある一点から波及するように立ち上がるのではなく、同時多発的に、気がついたら全員が立っていた。目の前の表現によって"立たされた"。


 拍手をいつやめていいのかが分からない。というか、やめたくない。それ以外に賛辞の送り方を知らないから。言葉にさえしたくない。思いが薄れてしまう気がするから。しかし演者を困らせてはいけないので渋々やめる。そして思うのでした。自分は何を見たのだろう。何かすごいものを見たのではないか。


 岩手の地で、イーハトーヴシンガーズというこの上なく心強い仲間の手を借り、奥野さん、そしてWUGは一つの世界を作り上げた。その時、私が見ていたのはイーハトーヴの姿だったのではないかと思っています。
 
奥野香耶の果たした役割〕
 本公演では、声優ユニットとしてのWUGの終わりを意識した発言が目立ちました。その意味で、本公演はツアー全体を通しての一つの節目になったように思います。ここでその節目を迎えることが予定されていたものであったのか、場の空気によってそうなったのかは分かりませんが、ともあれ解散に対する決意を述べ、KADODEへ向けたギアチェンジを担うとの大役を奥野さんは果たされたのです。もしかすると、他6人の「故郷に対する思い」を代弁する役割さえあったかもしれません。
 
 そのような役目が奥野さんに回ってきたのは、ただひたすらに奥野さんが誰よりも人間らしく、奥野さんほどに人間らしい人間もいないからではないかと思っています。何かと言うと、もとより人間らしい人でなければ表現者にはなりえないと思うわけなのですが、この点人間らしくあるほどに、その人はより多くの人の感情を揺り動かすことができると個人的に考えています。
 
 この点、もちろんWUGちゃんたちはみんな人間らしいと思うのですが、しかし今回の公演を終えた後ではなおのこと、奥野さんほど人間らしい人もいないように思うわけです。故郷を懐かしみ、周りに感謝を述べ、決断と選択をして悩みながらも前に進む。過程で得た感情をド直球に表現する。緊張もするしミスもする。WUGの解散をもったいないと断言する。そんな奥野さんだからこそ、ともすれば悲しさや寂しさで溢れてしまいそうな空間を前向きに前向きに、希望にあふれる表現へと昇華させられた。だから私は泣きませんでした。奥野さんのその人間らしい決意を感じ取った気がするから。
 
〔人間ってなんだろう〕
 だのに奥野さんは9日のブログでこんな表現をされています。

 

この笑顔…
やっぱり人間なんだな私🕸 

 

 冗談めいてはいるものの、奥野さんは自分自身の人間性に疑問を感じることがあるのかもしれません。しかし、あなたが人間じゃなかったら、もう誰も人間じゃないと思うわけで、面白いなあと思います。この日のプリンセスは間違いなくあなたでした。満場一致。

 

イーハトーヴよありがとう

 2018年12月9日。平成の終わりも近付くなか、イーハトーヴという幻想的な舞台で、私は一人の人間が生きる姿と七人の決意を見ました。簡単な言葉で表したくはないのですが、「忘れられない一日になった」と言うのが最も正しいように思います。記録には残らない。後から見返すこともできない。しかし思い返すことはできる。私は初めて岩手に降り立ったこの日を忘れないでしょうし、岩手に来るたびに思い出すことになるでしょう。そのような大切な記憶を与えてくれたあらゆる人にお礼を申し上げたいと思います。


 そして、この先そのような場所がますます増えていくのだろうと思うのです。次は22日の横須賀。年末の忙しい時期ですが、どうか皆さまお体にお気をつけて。また会えることを楽しみにしております。なお、アニメJAMには行きません。

 


その他


〔アンコール〕
・ハートライン可愛すぎ問題
 ハートライン可愛すぎ問題は由々しき問題です。あの振り付けを担当したのは誰だ? 永野さん? やっぱり天才じゃないか。WUMとしてのハートラインはANiUTa限定だけど、WUGとしてのハートラインはベストに新録するみたいな荒業は成し遂げられないでしょうか。


 よっぴーコール前に髪をバサァとかきあげてイヤモニを外す青山さん。いやあ格好いいですね。イヤモニなしでも音を全く外さないのも含めて。

 

・セブンティーン・クライシス
 もやごぼも居付きで始まるようになったため、フルで7人verを行うのかと思ったが、途中でいつものラッキースケベ喧嘩が始まったので安心した。相変わらず全速力の二人を見ることはできていない。

 

〔いろいろ〕
・昼公演のアンコールMCにて、いつも以上にまごつく青山さん。今日は一段と終りが見えないなあと思っていたときに「私が終わらせなければ楽しい時間も終わらない…」とポツリ呟く。今まで明確に意識したことがなかったのですが、青山さんのMC終了が公演も終わりへ向かう合図になるんですね。自分自身で楽しい時間を終わらせなければならない。想像するだけでしんどそうですが、それを何回も何回もこなしてきたってのはやっぱりリーダーなんですよね。
・解散のことも、そもそもWUGでやってきたことも含め、WUGちゃん自身はどう感じているんだろうなあと思うところはあるのですが、この日吉岡さんが笑顔で「私は今幸せです」と言ってくれたので、安心したというか、もっと単純に良かったなあと思いました。
・ステラ・ドライブで自宅に帰る永野さん。
・程度の低い笑いには関心を示さない山下さん。
ジャルジャル吉岡に即反応する奥野さんと青山さん。
・田中さんの毅然さ増してない? もう風格漂っててなんだか畏敬の念を抱く。
・隣の方が高木さんと目があったらしく泣いていた。すごいなやっぱり。
・今回の涙ファーガチャは0/2(夜公演については審議)
・盛岡八幡宮の絵馬を見ると佐々木性が目についた。岩手に多い苗字なのか。
・あまりに寒かったので、現地のダイソーで手袋を調達するも、氷点下において並大抵の手袋は意味をなさない。
・Part2は映像化しないんでしょうか。大宮に鑑みると、横須賀でカメラが入るとして、企画コーナーは比較的正統派なものになりそうな予感。
盛岡駅でそばっちのストラップを買ったのだが、いくら鞄の中を探しても見つからない。どこへ行ってしまったの…