死に物狂い

他人から影響を受けやすい人間のフィクション日記

京都府宮津市惣

 スマホはF-02H(富士通)を使っている。F-12C、F-01Fそして02Hという系譜である。幸せなことに、私はarrowsに悪いイメージはない。やたら熱くなるのは事実だが、許容範囲である。カクつくこともあるが、まあ再起動したら治るし問題ない。

 arrowsにはATOKがプリインストールされている。PC環境ではgoogle日本語入力を使用しているが、特に困るわけでもないのでスマホはそのままである。 

 ATOK特有の機能だと思われるが、地名を入れると住所として変換してくれる。例えば「海岸通」で変換すると、神戸製鋼の本店所在地を始めとし、さまざまな住所が出てくる。これ自体は便利な機能であると思う。入力の手間が省けるわけだから。

 しかし困ったことに、通常の文章を書いているときに、とても面倒くさい形で誤変換が生じる。そう、「京都府宮津市惣(そう)」である。「そうだね」が「京都府宮津市惣だね」になる。「京都府宮津市惣か~」みたいになる。確定してしまうと、削除する手間でさらに面倒である。

 設定でどうにかなるのかもしれないが、日常的に京都府宮津市惣が登場する。そもそも京都のどこにあるのだ京都府宮津市惣。マップを見ると、とりあえずグンゼの工場があることはわかった。誤変換がなければ、知る機会はなかったであろう。そう考えると、これはこれで貴重な出会いなのかもしれない。