死に物狂い

他人から影響を受けやすい人間のフィクション日記

月ノ美兎『ウラノミト』を聴いて人の二面性に思いを馳せる

衝撃的だった。 大げさな言葉を使うと、かえって嘘らしく聞こえてしまうものだが、私が、月ノ美兎さん(以下、人名につき基本的に敬称略。)の歌う『ウラノミト』を聴いた時の感情は、そう表現するのが最も適している。 月ノ美兎の新しいアルバムに、広川恵…

日記サイトを巡る旅路

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 なんでも残っているインターネットだが、残っていないものもある。いわゆる「忘れられる権利」が意識されるようになった現代においては、それ自体特に悪いことではない。古来より、形あるものいつかは…

腱鞘炎の男

「腱鞘炎ですね」 「はあ」 医者の診断に男がとぼけた声で反応したのは、腱鞘炎なる病気を産まれて初めて聞いたから、というわけではなかった。むしろ、手の痛みとしびれに悩まされ、彼自身は当初からその可能性を疑っていた。しかし、ついぞ2週間前に同じ…

今日もテレビはそこにいた

テレビが捨てられていた。3階建てアパートのゴミ捨て場。建物の前の道は私の散歩コースである。朝か夕方か、天気と予定見合いだが、休日にはおおむねそこを歩く。 ゴミ捨て場と言っても、看板による表示はなく、屋根や敷居で区切られているわけでもない。ビ…

似ているようで似ていない

趣旨 DemaecanとDoraemonは似ているようで似ていない — そろばんや (@sorobanya64) 2021年6月8日 あやかしトライアングルとくじびきアンバランスの文字面は似ているようで似ていない — そろばんや (@sorobanya64) 2020年6月16日 やっていきましょう 検討 空…

平日の街並みを見ることはなく

一般的な日勤仕事をしていると、平日は家と会社の往復で終わるのが常である。玄関を出て、駅まで歩き、電車に乗り、感情を無にしながら職場へと向かう。もう少し人間らしかった気もするが、今となってはその面影もない。外にいる間、私は働く機械であり、働…

城址を介して人間を描く『東京城址女子高生』は良い作品だ

出会った時にはすでに完結してしまっている作品は少なくない。そういった場合、残念半分、安心半分な気持ちになる。ただ、基本的には「完結している」ことの安心感が勝るものだ。そのうえで、「もっと続いてもよかったんじゃ……」と感じる作品は、それだけ良…

コロナ雑記(2021年4月版)

家にいるからといって暇なわけでもなく、やりたいこともやらなければならないこともあるわけだが、それらタスクの一つとして、普通の日記を書こうと思っていた。記録ないしは備忘として。端的に言えばコロナの話である。 関西の一部府県に出されていた緊急事…

私はパワプロくんに感情移入していたのか

私の中でパワプロWEBアニメが大盛況である。 www.youtube.com うんうん。ゼロ年代の夕方6時にテレ東系列で放送されててほしい。朝7時でもいいな。アイキャッチと場面転換のトンボが光りますね。小筆ちゃんもかわいいね。 もっと分かったような口を利きたいと…

春春春冬(三寒四温)

臥龍桜を背に「いいえ、もう春です」と口にしたのは千反田えるだが、あれから10年が経とうというのに、えるは私のところにやってこない。ほうたるもいない。しかし春は来る。必ずやってくる。春は誰に対しても平等なのだ。 いつものようにエアコンを点け、…

Wake Up, Girls! Advent Calendar 2020の感想(と言う名の私信)

今年(去年)も素敵な記事ばかりでした。 最初Twitterで一言感想を書いていこうと思っていたのですが、後に見直せたほうがよいかしらと考えてこちらに書いてます。大体は感想という名の私信です。 記事の感想記事というのは、何やらコンテンツの再生産のよう…

2020年の総括

2020年が終わろうとしている! 自分の一年間の記録というのが、およそブログに書いた記事にしか存在しないので、それらを見て今年を振り返ろうと思います。 sorobanya.hatenablog.com sorobanya.hatenablog.com 今年の初めはまだ名古屋にいました。もはや過…

キャラクターソングから理解する林田藍里の成長について

WUG

体を動かしたほうがストレスにも腰痛にもよいと知ってから、毎週1日は必ずジョギングをすることにしている。約5kmを一時間かけてゆっくりと走る。距離が短すぎやしないか、と思われるかもしれないが、気合を入れて走った結果、結局習慣化までできない経験が…

創作落語『与太話(Wake Up, Girls!編)』

本格的に冬到来、年末進行で忙しくなる今日このごろ。こんなときはWUGちゃんのことを考えるのがぴったりですね。というわけで本記事は『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2020』13日目の記事です。昨年に引き続き参加させていただきます。(企画:ておりあ…

コンビニ問答

コミュニケーションはエネルギーを消費する。それはもうそういうものだから仕方ないとして、中でも日々定例的に実施する必要があるコミュニケーションについては、できる限り省力化したいと思う。 私は昼食をコンビニで調達する。買うものといえばサンドイッ…

9月に読んだ本など

10月はまだ1ページも読めていないらしい。

世界の存亡が女性声優の髪型にかかっているとしたら

20XX年a月b日、7人から成る女性声優ユニット『Make Up Worlds!(通称:MUW)』は多くのファン(通称:MUWer(マウアー))に惜しまれつつ、約y年間の活動に幕を下ろした。突如の解散発表から半年。自身ら最後のライブツアーを成功させ、さらなる活躍を惜し…

DJとはこういう職業だったのか

デレマス24時間特番を見ていた。詳しく前情報は知らなかったが、Youtubeを開いたら丁度おすすめに上がってきたため、そんなものがやっているならぜひ見ようと思ったものだった。 idolmaster-official.jp 私のアイマスへの関わり方と言えば、2015年に当時の西…

おいおいおい涼しすぎへんか夜道(2020夏)

ある日の帰宅途中、最寄り駅の改札を出たところでとてつもない違和感に襲われた。その違和感は聴覚を経由して引き起こされているのだと気がついた。鈴虫が鳴いていたのだった。 いやいやそんなわけはあるまい。ついぞ数日前まで、この時間帯の支配者は圧倒的…

『黄金の太陽』というゲームがある(あるいは単なる昔話)

『黄金の太陽』というゲームがある。剣と魔法のRPGで、GBAで『開かれし封印』『失われし時代』の二連作を発売した後、それらの30年後が舞台である続編『漆黒なる夜明け』がDSで発売された。この三作目は完全に続編を匂わせるラストを見せた(今作で完結しな…

「潜入」と「入れ替わり」を苦手に思うのはどうしてか

苦手なシチュエーションを語る生産性があるのかと問われれば、ないとしか答えようがない。「何が好きかで自分を語れよ!!!」というのは正論でしかない。しかしながら、どうしてそれを苦手に思うのか、案外自分でもよく分かっていないものではないか。なぜ私は…

8月に読んだ本など

通勤時間が増えると読書時間も増えるらしい。痛し痒しだね。 ガダラの豚 I (集英社文庫) 作者:中島らも 発売日: 2013/07/25 メディア: Kindle版 日替わりセールで購入したもの。そういえば中島らもの本読んだことねえな、丁度いいやと思って読んだ。買ってか…

ゲーム内における生命と生活感について

どうぶつの森に手を出せないのはどうしてだろう プレイしたい気持ちを持っていながら、どうぶつの森というコンテンツになかなか手を出せないのは、そこに生命を感じてしまいそうだからだ。キャラクタが生きていて、日々の生活を送っている感覚。もし自分が飽…

眠れない夜には青木瑠璃子さんのYouTubeを聴けばいい

どうしたって眠れない夜がある。日曜の夜、明日から仕事が始まる不安で眠れない。今の生活を続けていて大丈夫か、自分の将来が不安で眠れない。頭の中が堂々巡りでとにかく眠れない。珍しい話ではないだろうが、何にしても眠れないのはしんどい。 このような…

あなたのわたしの理想的なVRライブ映像コンテンツ

言うだけならタダって寸法よ!

物語を読むときに頭に浮かぶのは二次元か否か

活字媒体で物語を読むときには頭の中でその場面場面を想像するわけだが、私の場合その映像はアニメ・漫画調で描かれる。実写ではない。ラノベのように表紙絵と挿絵があるタイプは言わずもがな。メディアワークス文庫のように表紙絵だけがあるタイプも同じ。…

あれからよりもこれからだって(『あれから(絶望少女達2020)』を聴く)

アニメ『さよなら絶望先生』の楽曲群がサブスクリプションで配信開始となった、との報せが飛び込んできたのは6月17日のことであった。さよなら絶望放送*1を毎週の楽しみにし、友人*2とカラオケに行くと『人として軸がぶれている』『強引niマイYeah~』『空想…

一対一のラブコメばっか読んでどうすんねん(『それでも歩は寄せてくる』と『好きな子がめがねを忘れた』の話)

そればかり読んでいるとは完全に言い過ぎで、たまたま続けてそのようなジャンルの漫画を読んだだけである。『からかい上手の高木さん』がきっかけなのか、それよりも以前からなのかは全く知らないが、男女一対一の関係性に焦点を当てた漫画作品が増えた*1。…

市川京太郎くんには幸せになってほしいなって(『僕の心のヤバイやつ』第3巻発売記念ポエム)

私は僕ヤバを大体こんな気持ちで読んでいますという記事

『深世海 Into the Depths』をクリアしての感想(中でも印象的だったこと、音と音楽について)

前段 Switch版の『深世海 Into the Depths(以下、「深世海」という。)』をクリアしました。ニンテンドーダイレクトで見て気になっていたところ、GWだし時間もあるしやるかと思って購入したものです。*1 www.youtube.com 本作は深海を舞台にした2D「潜水探…