死に物狂い

他人から影響を受けやすい人間のフィクション日記

おはスタで聞こえるスタッフの笑い声が好きだったな

朝食を食べながら珍しくテレビを点け、民放の情報番組を見ていた。一言で言えば騒がしい。一つ一つが大げさだ。変に深刻なBGMを付けるんじゃあない。変に明るいBGMを付けるんじゃあない。視聴者からの投稿です「芸能人は自分のことを人見知りだとよく言いま…

あなや、穴屋

駅の改札をくぐり、時計を見るとちょうど21時を示していた。大晦日だというのに、何一つ特別なことはなく、こんな時間になってしまった。今日ぐらいは早々に帰るつもりだったのに、現実がそうさせてくれない。仕事があるのは良いことだが、ありすぎるのも困…

4月に読んだ本など

4月……ですか? いや、今年は顔を見てませんが……。彼女に何かあったんですか? 【4月に読んだ本】 メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略 私小説 走馬灯交差点 ぼぎわんが、来る ずうのめ人形 予言の島 【4月にプレイしたゲー…

3月に読んだ本など

去っていったよ、3月の野郎はさ。 【3月に読んだ本】 「静かな人」の戦略書 近畿地方のある場所について 【3月にプレイしたゲーム】 Cyberpunk 2077 パラノマサイト FILE23 本所七不思議 【その他】 TOEIC 知的財産管理技能検定 【3月に読んだ本】 「静か…

新たな一歩を踏み出す先は(あるいは、『Run Girls, Run!FINAL LIVE ~新しい道の先へ~』に行ってきました感想)

迷っていた、というのが正直なところだった。前日の朝になってもなお決めきれない。単純に疲れていた。土曜日に遠出をするのが億劫だったのだ。しかし、それは理由付けの一つにすぎない。何よりも、自分などが行ってもよいのだろうかとの気持ちが、日が近づ…

祈りの先に何を見出すか(あるいは、hololive 4th fes. Our Bright Paradeの配信鑑賞感想等)

前段 星街すいせいさんのライブ配信を見た。2023年1月28日に実施され、『Hoshimachi Suisei 2nd solo live "Shout in Crisis"』と題されたこのライブがどのように素晴らしい内容であったかは、公式のチラ見せ動画だったり、レポートだったりから知ることがで…

2月に読んだ本など

並んで歩いていたつもりが、いつの間にか姿を消した。2月とはそういうものである。 以下、コンテンツの感想についてはネタバレを含んでいたりいなかったりする。 【2月に読んだ本】 四畳半神話大系 ペンギン・ハイウェイ ザ・メタバース 【2月にプレイし…

1月に読んだ本など

どのような尺度であれ、頻度であれ、定期的に何かしらを振り返ったほうがよい。そうしなければ、あっけなく一年が終わってしまうだろう。それはそれでよいことでもあるが。 以下、コンテンツの感想についてはネタバレを含んでいたりいなかったりする。 【1…

読書負債、図書館の魔力、積読の消化

いつからか積極的に図書館を使うようになった。本を買っても読まないからだ。セールが来れば意気揚々と電子書籍を購入する。しかしダウンロードされることはなく、あるいはただ電子端末のストレージを圧迫するだけで、本本来の機能が果たされることはない。…

2022年に遊んだゲーム

やっていきましょう store.steampowered.com みんな大好きクッキークリッカー。基本的につけっぱなしで、帰宅してPCを起動すると同時にクッキーの生産も再開する格好に。クッキークリッカーを起動しながら、裏で他のことをやるといった行動様式ができあがっ…

2022年の総括

2022年が終わろうとしている! 自分の一年間の記録というのが、およそブログに書いた記事にしか存在しないので、それらを見て今年を振り返ろうと思います。 sorobanya.com 年明け早々疲れていたらしい。これを書いたときの心境は今でも覚えていて(一年も経…

心配なんですよね、久海菜々美さんのことが

WUG

本格的に冬到来、年末進行で忙しくなる今日このごろ。こんなときはWUGちゃんのことを考えるのがぴったりですね。というわけで本記事は『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2022』17日目の記事です。昨年に引き続き参加させていただきます。 (企画御礼 to て…

アスタリスクはブリーチOP版の方が好きだな

調べてみると、アニメ版ブリーチOPとしてのアスタリスクを聞こうとするなら、それこそブリーチのOPを見るしかないらしい。アスタリスクはOP版の方が格好良くて好きだ。公に聞ける手段がないのは残念である。 TVカットとフル版が異なるのは、珍しい事象ではな…

『介護者D』を読んだ(あるいは、役割を得ることについて)

『介護者D』を読んだ。以下は感想で、本作のネタバレを含み、引用箇所のページ数表記は書籍版のページ数を示す。 介護者D 作者:河﨑 秋子 朝日新聞出版 Amazon 主人公の琴美は、東京で派遣社員として暮らす独身の30歳女性。父親の介護のため札幌に帰る。も…

例えば歯を磨き始めてすぐに腹痛に襲われたとして

一体どうするかって話なんだ。人生ってそういうもんだろ。 腹痛というのは何がきっかけで生じるのかわからない。いや、これは不正確な表現だ。正しくは「わかって」いる。家を出たら。電車に乗ったら。それまでは何ともなかったのに、突然腹の具合がおかしく…

『終わらない週末』を読んだ

『終わらない週末』を読んだ。以下、作中のネタバレを少しばかり含む。 終わらない週末 作者:ルマーン アラム 早川書房 Amazon 読む人によって評価が割れそう、という感想は多くの人が抱いているらしく、また実際に割れたそうで、その理由は解説でまさに解説…

『「推し」の科学』を読んだ

『「推し」の科学』を読んだ。(引用中のページ番号は本書(書籍版)におけるページ番号を指します) 「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か (集英社新書) 作者:久保(川合)南海子 集英社 Amazon 「推し活」を能動的な行為が伴うファン活動…

『黒牢城』を読んだ

『黒牢城』を読んだ。以下、作中のネタバレを少しばかり含む。 黒牢城 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 創作物に関して苦手なジャンルがいくつかあるが、時代小説はその一つだ。名の知られた人物について書かれている場合、史実との境界線が分からず、物語と…

ヒールの音、BPM120

真剣な顔をして歩いているが、その実何も考えてはいない。通勤というのはそういうものだ。起きているか寝ているか分からない頭で、せめて人様にはぶつからないように足を動かす。眉間に皺が寄っているのは、ぼやけてよく見えないからだ。そうしたからといっ…

探していたブラウザゲームが見つかりました(あるいは、アドベンチャーゲーム『BARATARIO(バラタリオ)』について。)

二年前に以下のような記事を書いた。 sorobanya.com 見つかりました。 私が探していた、 ・ブラウザ上で遊べるポイント・アンド・クリックアドベンチャーである ・2000年代前半には存在していたと思われる ・ホラーとSFと何かが混ざりあったような世界観であ…

自省録を読みに図書館に行って人生の短さを感じる

唐突に自省録を読みたくなった。そういう作品を読んでおくとなんだか教養が深まりそうだからだ。毎度ながらこの考え方がそもそも無教養である。とはいえ、そのような単なる中二病の延長線心だけでなく、「自省するか~」の心持ちになったからでもあった。 自…

キャラクターが目の前に現れたらその姿はどのように映るのだろうか

キャラクターが目の前に現れたらその姿はどのように映るのだろうか。ここで言っているのは純粋に外見の話であり、「キャラクター」とは人型のキャラを指す。この点、2.5次元の舞台や、コスプレを見れば自ずと答えは導かれるのではないか。高品質な衣装を身に…

その言葉は誰の言葉か

とあるゲーム配信を見ていた時のことである。プレイが佳境に差し掛かり、配信者が高まったテンションで「やばすぎるッピ!」と言った。コメント欄を見ると、視聴者が思い思いにツッコミを入れていた。 私といえば機械的に元ネタを思い出していたのだが、誰も…

見ていて気持ちのよいお金の使い方とは(あるいは、宝鐘マリンさんオリジナル新曲・MVの感想について)

見ていて気持ちのよいお金の使い方、というものがあると思う。金額の多寡だけで判断されるものではなく、おそらくは見る者個人の感覚に大きく左右される。つい「いいね~」と言ってしまうような使い方で、つまるところ、少なからず「もし叶うならば自分もや…

DoCANVASのグローバルIPアドレスサービスでうまくPPPoE接続ができない場合には一度解約するとよいかもしれない

1.趣旨 タイトルのとおり。以下備忘文(一度やってみたかった)。 2.経緯 DoCANVASという集合住宅向けのインターネットサービスを利用している。壁の情報コンセントにLANケーブルを挿せばインターネットが使えるというやつで、ゴールデンタイムに突然下…

圧倒的退社

ああ 圧倒的退社ああ 圧倒的退社 午前9時登り道 電車に乗り街に出る午後10時帰り道 社屋を出て街に出る歩きながら空を見る 曇り空で何も見えない歩きながらビルを見る 眩しくて何も見えない どうだろう どうだろうこのままでいいんだろうなんだろう なんだろ…

夜に鳴くセミ

通勤時、異常にセミが鳴いている一画を通る。その周辺だけ明らかにボリュームがおかしく、寝ぼけた頭に轟音が響く。住居の植木に大量に止まっているようだ。クマゼミの大合唱である。 セミゾーン(と安直に名付けた)はさながらセミのトンネルであり、くぐり…

歌唱における二面性の表現について(あるいは、奥野香耶さんの歌う『ド屑』から得た感覚について)

音声コンテンツは映像コンテンツと比べ、それを楽しむのに要する消費カロリーは少ないはずである。相対的に受け取る情報量が少ないからだ。映像は聴覚と視覚を用いるが、音声は聴覚だけで済む。だからその分必要なカロリーが少ない。疲れてほとほと倒れそう…

徒然草談話

(某所にて) 今日は本の話ということでね、私たまに、小学校や中学校の国語の教科書に載っていた作品群を読みたいと思うことがありまして、大体は思うだけで終わるんですが、今回はことさらに気になったので読むことにしたんです。何を読んだかというと、吉…

メタバースを知ろうとする

バズワード化している(という表現自体ももはやバズワード化している気がする)『メタバース』について、概観できるものはないかしらと二冊の本を手に取った。ちなみに私は、Oculus Goを持っていたぐらいのレベルでしか、メタバースらしいものには触れたこと…